Cocos2d-x インストール 開発環境構築
2015.09.01
この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。
どもです。
世間ではゲーム開発は「UnityだUnity」と盛り上がっているのですが、ここはあえて「Cocos2d-x」を使っていこうではありませんか。
というわけで、今回は「Cocos2d-x」のインストール、環境設定のまとめを。
まず初めに Cocos2d-xとは
Cocos2d-x
公式サイト
http://jp.cocos.com/
「Cocos2d-x」は、クロスプラットフォーム開発に対応したオープンソースのゲームフレームワークです。
2Dゲームに最適化されているフレームワークなのですが、最新では3D機能も搭載されております。
Cocos2d-xは、Cocos2dシリーズのクロスプラットフォーム版であり、当初はCocos2d for iPhoneから派生したフレームワークでした。
Cocos2d-xを用いた開発のメリットとしてはAndroid や iOSを始めとするクロスプラットフォーム開発を行うことができます。
またオープンソースであり、無償で無制限に利用することが可能などが挙げられます。
Cocos2d-x対応機種
Android 2.3以降
iOS 5.0以降
Windows Phone 8以降
Mac OS X 10.7以降
Windows 7以降
Linux Ubuntu 14.04以降
モバイルプラットフォームからデスクトッププラットフォームまで、幅広くゲーム開発を行えます。
ゲームの開発言語も、C++、Lua、JavaScriptから選択することができ、普段使い慣れている言語での開発が可能となっております。
そんなこんなで何はともあれ、まずインストールをしていきましょう。
※ macを使用する前提で進めさせていただきます。
Xcodeインストール
macでの開発ではXcodeが必要となってきますので、未インストールの方はMacApp Storeからインストール可能ですのでインストールしましょう。
https://itunes.apple.com/jp/app/xcode/id497799835?mt=12
また、ちょっと古い記事になりますが、こちらなどを参考にインストールしていただけると。
iPhone MacAppSDK(開発キット) Xcode 5 使い方
また、コマンドラインツールが必要となってきますので、Xcodeをインストールしたら以下の方法でインストールしておきましょう。
1. Xcode のメニューから[Preferences]を選択。
2. [General]パネルで[Downloads]をクリック。
3. [Downloads]ウィンドウで[Components]タブを選択。
4. [Command Line Tools]の横の[Install]ボタンをクリック。
Cocos2d-xインストール
それではCocos2d-xをインストール。
こちらのページの
http://jp.cocos.com/products/download/
zipファイルをダウンロードしたらダブルクリックで展開。
と、ここまで行ったらAndroidの方の環境を作って行きます。
AndroidSDKのインストール
続いて、AndroidSDKのインストール。
ダウンロードはこちらから
AndroidSDK r22.6.2
http://dl.google.com/android/android-sdk_r22.6.2-macosx.zip
AndroidSDKに関しては、記事が若干古いのですが、こちらも参考にしていただければと。
Android SDK インストール方法
また、こちらから最新バージョンがインストールできます。
http://developer.android.com/sdk/index.html
この辺から利用されている環境にあったファイルをダウンロードしていただければと。
ダウンロード後はzipファイルをダブルクリックしファイルを展開。
ここまで完了しましたら、次はAndroid NDKをダウンロードします。
Android NDKのインストール
続いて、Android NDKをインストール。
ダウンロードはこちらから
Android NDK r9d
http://dl.google.com/android/ndk/android-ndk-r9d-darwin-x86.tar.bz2
最新のバージョンをインストールしたい場合はこちらからダウンロード可能。
https://developer.android.com/ndk/downloads/index.html
しかし、cocos2d-xのバージョンより後に出たバージョンなどコンパイルが通らない場合がありますので、ご注意を。
こちらも利用されている環境にあったファイルをダウンロードしていただければと。
ファイルをダウンロードしたら、ダブルクリックでファイルを展開。
Apache ANTのインストール
Cocos2d-xのセットアップ
と、一通り揃いましたら、セットアップを行って行きます。
ターミナルを起ちあげ、以下のコマンドを入力。
setup.pyの実行
/Users/ユーザー名/Documents/cocos2d-x-3.0/setup.py
cocosのバージョンに関してはダウンロードされたバージョンを指定してください。
実行すると、ダウンロードしたファイルのルートパスを聞かれますので、それぞれ入力。
各パス
Android NDK:/Users/ユーザー名/Documents/android-ndk-r9d
Android SDK: /Users/ユーザー名/Documents/android-sdk-macosx
Apache ANT:/Users/ユーザー名/Documents/apache-ant-1.9.4/bin
処理が終了すると、「source/Users/ユーザー名/.bash_profile」コマンドを実行するように促されます。
指示に従い実行します。
source/Users/ユーザー名/.bash_profile
これでセットアップ完了。
プロジェクト作成
プロジェクトの作成はターミナルを立ち上げ、cocosコマンドを入力する事によって容易に行う事が可能です。
cocosコマンド
プロジェクトの作成
cocos new
プロジェクトの実行
cocos run
cocos newコマンドのオプション
-p :パッケージ名
-l :プログラミング言語の指定(cpp: C++, lua: Lua, js: JavaScript)
-d :保存先ディレクトリ名
cocos newコマンド例:
cocos new NewGame -d ~/Documents -p com.webcyou.projects -l cpp
プロダクト名NewGameというゲームをcom.webcyou.projectsが C++で作成する場合となります。
プロジェクト実行
プロジェクト実行もcocosコマンドを用いて行えます。
cocos runコマンドのオプション
-s :プロジェクトがあるフォルダ名
-p :プラットフォーム(ios, androidなど)
-m :モード(debug, release)
オプションを付与して実行した例は以下の通りとなります。
cocosコマンドによる起動(iOS)
cocos run -s ~/Documents/NewGame/ -p ios
cocosコマンドによる起動(Android)
cocos run -s ~/Documents/NewGame/ -p android
Xcodeの実行、起動
cocos newコマンドを実行すると、各プラットフォームのファイルが作成されます。
iOS macOSだと、「プロダクト名.xcodeproj」 といったファイルが作成され、
Xcodeで実行することができます。
パス
/Users/ユーザー名/Documents/NewGame/proj.ios_mac/NewGame.xcodeproj
テスト(demo sample)ファイル実行
cocos2d-xには、テスト(demo sample)ファイルが最初から用意されていますので、こちらを最初に確認すると良いでしょう。
格納先パス
/Users/ユーザー名/Documents/cocos2d-x-3.2/tests/cpp-tests
cocosコマンドでの実行
cocos run -s ~/Documents/cocos2d-x-3.2/tests/cpp-tests/ -p ios
cocosを使って一通りどのようなことができるか確認することができます。
よろしければ、cocos2d-xでゲーム作りを。
ではでは。