JavaScript オブジェクトの基本
2011.09.06
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オブジェクトの簡単な考え方
オブジェクトとは 簡単にまとめると「データを持っていて、操作の対象となるモノ」
そのオブジェクトに変数を持たせると、オブジェクトのデータとなり
オブジェクトに関数を持たせると、オブジェクトを操作できます。
オブジェクトに変数→プロパティ
オブジェクトに関数→メソッド
オブジェクト指向のプログラミングでは、オブジェクトの設計図のことをクラス設計を元にして作成した各オブジェクトのことをインスタンスと呼びます。
ECMAScriptのオブジェクト
| オブジェクト | 機能 |
|---|---|
| Object | 一般的なオブジェクト |
| String | 文字列用のオブジェクト |
| Number | 数値用のオブジェクト |
| Boolean | 論理値用のオブジェクト |
| Array | 配列の操作 |
| Date | 日付と時間を扱う |
| Math | 数学関数や定数を含む |
| Function | 関数を作成する |
| RegExp | 正規表現を扱う |
| Error | 例外(エラー)を表す |
| グローバルオブジェクト | すべての変数や関数の親となる |
オブジェクトの基本的な使い方
実際にオブジェクトを作成し、プロパティやメソッドを利用しましょう。
オブジェクトのインスタンスを作成するにはnew オブジェクト名()とします。
これをコンストラクタの呼び出しといいます。
コンストラクタには、関数のように引数の指定することもできます。
str = new String(“はじめまして!”);
上記の例のようにStrongオブジェクトのコンストラクタを呼び出すと「はじめまして!」
という文字列データを持つインスタンスが作成され
変数strはそのインスタンスを参照するようになります。(代入ではない。参照)
インスタンスの作成すると、オブジェクトのプロパティやメソッドを利用できます。
プロパティから値を取得するときには「.」を使い「変数名.プロパティ」
len = str.length;
オブジェクトのメソッド呼び出しは「 . 」を使い「変数名.メソッド()」
ch = str.charAt(2);
「.」は「の」と読むといいでしょう。
「strのlengthプロパティ」「strのcharAtメソッドを呼び出す。」
このような考えで記述していけば、感覚的に理解していけるでしょう。
では、文字の長さと抜き出しを行うスクリプトです。
<script type="text/javascript">
str = new String("はじめまして"); //Stringオブジェクトの作成
len = str.length;
document.write("文字列の長さは、" + len + "です。
");
ch = str.charAt (2);
document.write("3番目の文字は、「" + ch + "」です。");
</script>
文字列の長さは、6です。
3番目の文字は、「め」です。
length(); 文字の長さを求めます
charAt(); 指定位置の1文字を抜き出します。
ブラウザーで操作するJavaScriptでは、
ウィンドウを表す windowやHTML文書を表すdocumentも使用できる。
これらはコンスタラクタで作成しなくても、あらかじめ作成されてるので、プロパティやメソッドを
そのまま利用できます。
document.writeはDocumentオブジェクトのwriteメソッドの呼び出しになります。


















